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なぜ日本人は発言する事が苦手?克服法は?

日本人は発言することが得意ではありません。 なぜでしょうか?

「国際会議で難しい事は2つある。 1つはインド人を黙らせること。 もう1つは日本人を喋らせること。」 とはよく言ったものです。

何で発言することが日本人は苦手なのでしょうか? 教育に原因があります。

日本の高校までの教育って ほぼすべて答えが1つの問題しか扱いません。 問題には模範解答ってものがありましたよね。 正解が決まってるわけです。

日本で一番頭が良い大学といえば東京大学というイメージがあります。 東京大学でさえ、入試問題の答えは基本的には一つです。 記述式ですので、答えに表現の幅はありますが、基本的には答えは決まっています。

センター試験はもっと顕著です。 マーク式です。答えは1か2か3か4か4つに1つです。 答えは1つに決まっています。

結果として答えのないものごとを考える訓練が少ないです。 答えがある問題についてなぜその答えになるのか?という事は考えます。 しかし、たどりつく先は1つなんです。

だから自分の意見を発言するのが日本人は苦手なのです。

一方、現実世界は答えのない問題だらけです。

例えば消費税増税はするべきかしないべきかという問題があります。 どちらが正しいのか難しい所です。 模範解答はありません。

いつ増税するのか。 軽減税率はどうするのか。 様々選択肢があります。 その中で最善な答えを見出すのは容易では無いです。 ある種、正解のない問題とも言えます。

大学に入って初めて答えのない問題を扱います。 レポートというものを書くようになります。 「消費税増税にどう思いますか?授業で学んだ〇〇経済学的な観点から述べなさい。」 みたいな感じです。

模範解答はないですね。 自分なりの答えを提示するわけです。

卒業論文なんかは更に顕著ですね。 何か主張するわけです。正しいかどうかは別にして。 そして自分の主張がいかに理にかなっているか、学問的に論じるわけです。 これも模範解答はないです。

答えのない問題に対して自分なりに考えて答えを提示するわけです。

答えのない問題を考え自分の意見を述べていくということが今、求められています。 日本は世界の先進国です。 言い換えれば、ロールモデル(先行事例)がありません。

例えば、高齢化社会の先進国です。 未だかつてこんなお年寄りばっかりの国はないわけです。 なのでどうやって乗り越えていくか、前例がないわけです。 自分たちで考えていく他ないです。

だからこそ考え自分の意見を発信する力を養う教育っていうものが求められてます。

考える力を養う教育ってどんなものなんでしょう? ドラマ女王の教室での阿久津真矢先生の教育が分かりやすいかなと。

先生が障害になって子供の前に立ちはだかると。 で、先生を何とか乗り越えようと子供たちが自分たちで一生懸命考えて目の前の課題を乗り越えようと奮闘します。 先生はそれを助けません。あくまでも自分たちで考えさせます。 で、子供たちが問題解決能力を身につけ強くなっていくと。

子供たちに自分で問題を解決する能力を身につけさせるという点に関しては かなり素晴らしいと思います。

阿久津先生はやり方があまりにも露骨で非道にも思える場面もあります。 しかし、それは社会の厳しさを教えるためであり、全ては子供たちのためであった。 本当は誰よりも子供たちのことを考え心配している素晴らしい先生なんだということが 最終回に明らかになります。

生徒を思うが故の厳しさっていうんですかね。 すごい先生ですね。


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ただ、私達は阿久津先生に教わることは出来ません。 ではどうすればよいのでしょうか?

考える力は質問・議論をすることで養えます。

例えば、教学について分からない所がある。 で、そこを先輩やら何やらに質問する。 で、ああだこうだと言い合う。 そうこうしているうちに考える力は身につきます。 自分の意見を発信することが大事です。

ブログ書いてるのも考える力を養うためでもあります。 常日頃考えていることを文章にすることで思索が深まります。 ああ、自分ってこんなことを考えていたんだという事に気付きます。

考えていることを人に伝えようとするとどうすれば伝わるのか自然と考えます。 人に分かるように自分の言葉を書いていくと自然と自分の思考を分かりやすく噛み砕く他ないです。 自分が分かっていないことを人に説明することは出来ません。

文章にして人に説明するためには自分自身がなにを思っているのか 解剖して文章化する必要があるわけです。

自分の考える力も付いて、かつ人の役にも立つかもしれない。 ブログを書くことって最高ですね。 読んで頂きありがとうございます。

てなわけで結論は ・議論しまくって自分の意見を発信していきましょう

ってことでした。

長文お読み頂きありがとうございました。