創価なう

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死にたい!を変えたとある青年の物語

あなたはワンピースを知っていますか?

超人気漫画です。 簡単にストーリーを説明します。

ルフイという主人公がいます。 麦わら帽子をかぶった元気な青年です。

彼は海賊王になるべく 仲間とともに海を旅します。

このルフィものすごく仲間を大切にします。

ニコ・ロビンという女性がいます。 元はルフィの敵でした。 けど、ひょんなことから仲間になります。

ところがある時ロビンはルフィを裏切るかのような行為に出ます。 ルフィの仲間たちは彼女を少し疑います。 しかし、ルフィはロビンを信じ続けます。

結果としてロビンは「ルフィたちを守るため」に自分の命を犠牲にしようとしていたことが判明します。 別にルフィを裏切ろうとしたわけではないと。

ロビンは 海軍から「絶対悪」とされている人物で 懸賞金をかけられ殺されようとしていました。

ここに海軍の限界があります。 絶対悪というものは存在しません。 人は良くもなれば悪くもなります。

固定的に悪い人はいません。 その行いによって良くもなれば悪くもなります。 十界互具というやつです。

人を憎むのではなく 行いを憎むことに価値があります。 悪いことを悪いと言って改めさせることに価値があります。

悪いことをしたなら悪い!と指摘し改めていく。 どんな悪いことをした人であっても取り返しはつきます。

もちろん悪いことをした報いは受けます。 人のお金を盗んだら法律によって裁かれるようにです。

ロビンさんの可能性を信じぬき「自分なんか死んでしまえばいい」と思っていたロビンを変えたのは ルフィのロビンの事を信じ抜く気持ちでした。

その気持ちに呼応し、「死にたい」ではなく「生きたい」と叫びます。 人間誰しも楽しく生きたいものです。

死にたいという人は本当に死にたいのではありません。 楽しく生きたいけどそんなの無理だ。だから死にたいなのです。

もし、本当にしたいことをしていれば楽しそうなはずです。 例えば、お寿司が大好きな人がいます。 お寿司が食べたくて仕方ありません。 そしてお寿司を食べるときは嬉しくて仕方ないでしょう。

ところが死にたいと言っている人はどうでしょう。 全然楽しそうではありません。 むしろ苦しそうです。

そんな時、自分を信じてくれる人 自分の事を思ってくれる人の存在は人を勇気づけます。 ロビンがルフィに勇気づけられたようにです。

では、なぜルフィはロビンのことを信じ抜けられたのでしょうか? そもそもルフィは自分自身のことをものすごく信じています。 本気で海賊王になれると信じています。

とてつもなく自分の可能性を信じています。 だから仲間の事も信じぬけるのかなと。 ニコ・ロビンのことも信じ抜けたのかなと。

自分自身の仏性を信じられる人は 人の仏性も信じられます。

その意味において 妙法蓮華経の当体である自分自身を 卑下しないこと、信じること、大好きになることが第一歩です。

そうすれば人の可能性も信じ抜いていける。 そんな事をルフィから学びました。 感謝です。 ワンピースは名作です。